%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% MagicPointプレゼンテーション用のフォント設定について March 15, 2001 %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% %%% 日本語版(README.fonts.jp)に関する注意 %%% 英語版(README.fonts)の方が正式です。 日本語版は内容の更新が遅れる可能性があります。 %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% MagicPoint では様々な方法でフォント情報を取得します。X11 サーバからの X フォントの取得をはじめとし、VFlib や FreeType を直接呼び出しによるベ クターフォントの利用もできるようになっています。 ここでは、MagicPoint で発表する際に気になる大きな文字を美しく表示する 方法について説明します。 %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% 標準的な方法 %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% - FreeType ライブラリを利用したスケーラブルフォントの利用 FreeType ライブラリは、FreeType プロジェクト http://www.freetype.org/ が配布しているフリーの TrueType フォント・レンダラーです。MagicPoint はFreeType ライブラリを組み込むことで、直接 TrueType フォントを利用で きるようになります。お使いシステムに FreeType ライブラリ(libttf.a)がイ ンストールされている場合、MagicPoint の構築時(configureスクリプト実行 時)に自動的に組み込まれるようになっています。 もし、FreeType ライブラリを含まない MagicPoint を作成したい場合は、 ./configure --disable-freetype のように、configureスクリプトの引数に--disable-freetypeをつけて実行し てください。 TrueType フォント(フリー/商用)の取得方法は、『TrueType フォントの取得 方法』を参照してください。 %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% - 標準的なX11サーバを利用したスケーラブル・フォントの利用 英文字フォントに関しては、X11サーバは標準で、Adobe Type1形式のスケーラ ブル・フォントを利用できます。Adobe Type1 形式のフォントを使うには、 X11フォントパスが通っている場所に(通常は/usr/X11R6/lib/X11/font/Type1) にフォントが置かれていなければなりません。 お使いのシステムに Type1 フォントが含まれていない、もしくは、必要なフォ ントが欠けている場合は、ご自分でインストールしてください。 X11標準配付についているもの以外にも、いくつかのAdobe Type1形式のフォントを http://www.gimp.org/fonts.html ftp://ftp.gimp.org/pub/gimp/fonts/ から取得することができます。 フォントをインストールしたディレクトリ中に、fonts.dir を作成することを 忘れないようにしてください。fonts.dir は mkfontdir コマンドで作成しま す。mkfontdir コマンドについては man を参照してください。 また、忘れずに Type1 フォントが置かれたディレクトリへのフォント・パス を設定するようにしてください。システムによってフォント・パスの設定方法 が異なることがあるので、お使いの X サーバのマニュアルを参照してくださ い。 フォントをインストールした直後もしくはフォント・パス通した直後は xset fp rehash コマンドを利用して X サーバのフォント情報を更新してください。 正しくフォントがインストールされているかは、xfontsel および xlsfontsで 確認できます。Type1 フォントは XLFD としては "-adobe-" で始まる名前が ついていますので、そのフォントがあることを確認してください。 %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% - スケーラブル日本語フォントの利用 %%%% - VFlibを利用した場合 VFlib ftp://gull.se.hiroshima-u.ac.jp/pub/VFlib/ は各種のスケーラブルフォントを扱うことができるフォント・エンジンライブ ラリです。 MagicPoint は VFlib ライブラリを組み込むことで、様々な形式のスケーラブ ル・フォントを利用できるようになります。お使いシステムに VFlib ライブ ラリ(libVFlib.a)がインストールされている場合、MagicPoint の作成時 (configureスクリプト実行時)に自動的に組み込まれるようになっています。 もし、VFlib ライブラリを含まない MagicPoint を作成したい場合は、 ./configure --disable-vflib のように、configure スクリプトの引数に --disable-vflib をつけて実行し てください。 日本語のスケーラブル・フォントを利用しても英文字を美しく出力できますが、 日本語のフォントは数千文字のフォントを含んでいる関係上とても大きいので、 英語しか利用しないユーザにとってはちょっと無駄かもしれません。 %%%% - FreeTypeの利用 現在のMagicPointではFreeType(http://www.freetype.org/)を利用して TrueType の日本語を表示することができます。FreeTypeがインストールされている 環境で、 ./configure --enable-freetype-charset16 のようにオプションを指定してconfigureを実行してください。 この設定により、'tmfont'というdirectiveが使用できるようになります。 'tmfont' directiveで、日本語のTrueTypeフォントを指定してください。 tmfont directiveのSYNTAXについては、SYNTAXファイルを参照してください。 (*注) VFlibがインストールされている環境で、FreeTypeを利用して日本語フォント を表示したい場合は、configure スクリプトの実行時に ./configure --disable-vflib --enable-freetype-charset16 のようにオプションで--disable-vflibを指定して、VFlibをリンクしないように して下さい。 %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% 合わせ技 %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% FreeType に対応した X11 サーバによるスケーラブル・フォントの利用 %%%% - 英文字フォントのみの利用 フリーの TreeType フォント・レンダラである FreeType ライブラリが公開さ れてから、FreeType を X11 サーバ自体もしくは X11 フォント・サーバ(xfs) に組み込もうする動きが活発化しており、いくつかのプロジェクトが実装を試 みています。 たとえば、 http://www.freetype.org/projects.htm http://www.gimp.org/fonts.html "Using TrueType fonts with Gimp and X"セクションを 参照のこと のサイトで公開されています。 これらの FreeType が組み込まれた X11 サーバを利用すると、様々な TrueType フォントを X11 のフォントとして利用できるようになります。 これらのフォントの XLFD を指定することで、MagicPoint から利用できるよ うになります。 %%%% - 英文字/日本語フォントの利用 日本語 TrueType に関しても、FreeType を組み込んだ X11 サーバおよび X11 フォント・サーバで利用しようという動きがあります。 たとえば、 http://cclub.cc.tut.ac.jp/~go/unix/xtt.html http://hawk.ise.chuo-u.ac.jp/student/person/tshiozak/x-tt/ のサイトで公開されています。 これらのフォントの XLFD を指定することで、MagicPoint から利用できるよ うになります。 %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% - VFlib に対応した X11 サーバによるスケーラブル・フォントの利用 VFlib を組み込んだ X11 サーバおよび X11 フォント・サーバを利用して英語 や日本語を表示できます。 たとえば、 http://karin.ip.titech.ac.jp/~takagi/X-VFlib/index.html のサイトで公開されています。 これらのフォントの XLFD を指定することで、MagicPointから利用できるよう になります。 %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% - VFlib/FreeType 複合ライブラリによるスケーラブル・フォントの利用 VFlib と FreeType を合わせたライブラリが存在します。VFlib API を利用し て FreeType の機能を利用するものや、FreeType を拡張してVFlib機能を利用 できるようにするものがあります。 どちらの場合でも、(たぶん) MagicPoint でもそのまま利用できるでしょう。 また、当然ですが、これらのフォント・レンダラを X11 サーバおよび X11 フォ ント・サーバに組み込んでいる場合は、MagicPoint でも XLFD を指定するこ とでXのフォントとして利用できます。 %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% その他雑多なこと %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% - TrueType フォントの取得方法 以下のサイトで、フリーの TrueType フォントを取得できます: http://www.aaa.nl/people/mkatwijk/freettf.html http://come.to/freefonts CTAN mirros, pub/CTAN/fonts/cm/ps-type1/bakoma/ttf Computer modern fonts in TrueType format ftp://www.mew.org/MagicPoint/xtt-fonts_0.19981020-3.tar.gz 配布自由なフォントがTrueTypeフォーマットに変換されて 置いてあります。(和田研ゴシックと渡辺明朝) http://members.aol.com/JR9er/index.html http://members.xoom.com/acidfonts/ http://dingbats.i-us.com/ http://www.freestuffcenter.com/fonts.html http://www.fontpool.com/ TrueTypeフォント集、またはリンク集 また、以下のサイトで取得できるフォントは、無料ですがライセンスに少し問 題があります。 http://microsoft.com/typography/fontpack/default.htm ライセンスにはフリーであると書かれていますが、 Windowsプラット・フォームでしか展開できない自己解凍 形式バイナリで配布されています。展開の際にはライセ ンス条項への同意が必要になり、自動的にwindowsのフォ ントディレクトリにインストールされます。 http://www.bitstream.com/products/world/cyberbits/index.html 無料でダウンロードできますが、その際にサインしない といけません。CDROM を購入することでも取得できます。 商用フォントを利用するのも良い方法でしょう。以下のサイトではインターネッ ト上でオンラインでフォントを販売しています: http://www3.digitalriver.com/bit/index.html http://www.arttoday.com/ http://www.matchfonts.com/ また、パソコン・ショップ店頭で「フォント・コレクション CD-ROM」の類を 購入するのもいいでしょう。 NOTE: TeX 起源のフォント(computer modern fontもこの仲間)では、"<" や ">" などの記号類が ASCII と違う配列になっています。このため、数式やそ の他の記号入りの文を書くときに苦労するかもしれません。 %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%